資金計画が失敗してしまう3つの理由 パート②
皆さん こんにちは。
猛暑日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?
それでは、前回に引き続き、2つ目の理由の
『大事なお金のことを後出しする建築会社があるので、建物にかかる具体的な金額が把握出来ない』
ということです。
住宅展示場や見学会に参加して
『この家はおいくらですか?』という質問をされたことがあると思いますが、
住宅会社によってその答えに大きな開きがあったりして
一体何が正しいのか
何を基準にどう考えればいいのか
いまいち分からなかったりしませんか?
実を言うと、住宅業界では価格表示の仕方について全く基準がありません。
つまり、「住宅会社によって価格表示がバラバラである」ということなのですが
この基準がないことで、全ての住宅会社が、
安く見せようと思えば安く見せかけることが出来るし、
高く見せようと思えば高く見せかけることだって出来てしまいます。
もう少し具体的にお伝えすると、少しでも多くのお客さんに来て欲しいと思っている住宅会社は、
チラシやホームページなどで、パッと目に入る価格を安く表示しようとします。
また、やたらと契約を急かすような住宅会社は、他の住宅会社よりも価格を安く感じさせるような見積書を作ります。
その価格だけでは住むどころか建てることも出来ないような!
そして、契約した後や、あるいは契約の一歩手前になって、いきなり別途費用について打ち明けられることになります。
これでは、予算が狂ってしまうので、後から困ったことになってしまいますよね。
また、多くの方の判断基準の一つとなっている坪単価表示を、
競合している他社よりも安く見せかける表現を使う住宅会社もあります。
この表現はプロである私なら分かりますが、初めて家づくりをされる方には、
絶対に分からないと思います。
この坪単価トリックは、
・延床面積と総施工面積の違い
・尺モジュールとメーターモジュールの違い
・本体価格と付帯価格とオプション価格
この3つを使って巧みにつくられているのですが、これらについての詳しい説明は、
後日お伝えさせていただこうと思っているので、ここでは割愛させていただきます。
結論としては、安く見せかけることで、より多くの方を引き付けることはそう難しいことじゃなく、
事実そうしている会社が少なくないってことなんですよね。
何度も言うようですが、
住宅会社は、大事なお金の話を後出ししようとしがちです。
また、『安さ』以外の価値や家づくりで大切なことが伝えられないことから、
『安さ』を売りにしてお得感を感じてもらおうとしがちです。
だから、あなた自身がしっかりと知識を付け惑わされないようにすることが大事です。
そして、あなたが住宅会社から最初に提示される『入口価格』だけで判断するのではなく、
住めるようになる『出口価格』がいくらなのかをしっかりと把握した上で判断するようにしましょう。
そうすることで、契約した後、予想外の出費に悩まされることがなくなります。
予算オーバーし、頭を下げて親にお金を借りたり、
お金の工面に四苦八苦しなくて済むようになります。
ですから、表示価格の安さに惑わされないように気を付けていただければと思います。