ご挨拶

asada1.png皆様はじめまして。
Moccu Homeの代表を務めさせて頂いております淺田知範(アサダ トモノリ)と申します。
私たちMoccu Home(株式会社杢創社)は木工所からスタートしました。

 木工職人をしていた祖父の淺田 機( ハズミ)が70年前に独立して造作家具や木製建具を製作する会社を起業しました。そこから、父の晧一そして現、代表の知範へと木工一筋に親子三代で繋いできました。70年間、建築に付随する木工の仕事に従事しながら、どんどんと変わっていく家創りに少しづつ違和感を感じ始めました。
本物の素材が体や心に良いに決まってるのに、どんどんと本物の素材達が家の中から消えていきました・・・。

 そんな中、お家づくりの相談を受けるようになり、少しづつお客様のお手伝いをするようになり「moccu home」は誕生しました。

 ここで、一生のお付き合いになるお客様に対して私がどんな人間なのかを知ってもらうために少し小さい頃からを振り返りながらお話させてもらいますね。

 上にも書きましたが、私は昭和43年9月14日に木工所の長男として生まれました。小さい時から工場のおが屑にまみれて遊んでいました、工場はいつも木の匂いで一杯でした。職人さんたちがカンナを使って仕上げる時に出る限りなく薄く削られたカンナ屑などを体に巻き付けて遊んでいた事を思い出します。

 もう40年ほど前ですから当時は本当に忙しく、父親は休みもなく深夜まで働いていました。
家の中でも職人気質な父親は無口でしたが、本当に色んな物をすぐ作ってくれました、一番嬉しかったのは当時小学校で芝ソリが流行っていました。みんなは段ボールをお尻の下に敷いて草が生えた斜面を滑るのですが、私は父親が作ってくれた木製ソリで滑って友達からすごく羨ましがられて鼻高々だった事を思い出します。

 今考えると、スマホやPCも無く本当にいつも屋外で体を動かして、いろんな所を擦りむいたりして遊んでたな~と思いますね。
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 学生時代はは弦打(ツルウチ)小学校から勝賀中学校そして高松工業高等専門学校と地元一筋で過ごしました。部活は中学の時に柔道部に所属しており、超~怖い先輩や生活指導の森谷先生(あだ名はモンチュー、有名な人だったんで知ってる人もいると思います)に揉まれて過ごしました。
 高専に入ったのはバイクの免許取得が可能だというこの1点だけで決めました。当時はミニバイクレース(原付でのミニレース)からノービスライセンス(サーキットでレースに参戦するためのライセンス)を取得し、鈴鹿サーキットへも参戦していました。鈴鹿8時間耐久レースというプロのレースがありますが、その前座で4時間耐久レースというプロへの登竜門的レースがありチームの仲間達と決勝進出めざして頑張ってましたが・・・・予選落ちでした(笑)そんな感じで高専時代はバイトとレースに明け暮れた日々でした。懐かしいな~

 そんな楽しい学生時代を過ごして、社会人として㈱斎久工業という給排水・空調工事の施工会社に現場監督として就職しました。本社は東京でしたが、地元大好きの私はここでも配属希望を地元の四国支店を希望し、見事、地元の支店に配属が決まりました。入社後、東京本社で2か月間の新入社員研修がありましたが、人生で地元以外で生活したのはこの2か月間だけという本当に田舎者というか地元の仲間達が楽しすぎたのと、なんだか都会で一人暮らしって寂しい~っていう気がしてたので。
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 こうして、建築に携わる人生が始まったわけですが、大手ゼネコンさんと一緒にビル建設に携わりながら色んな失敗(よく言えば経験ですね~)を積み重ねてきました。設備会社として一番緊張するのが施工した配管に実際に水を通す時です、もし接合不良などがあれば天井裏などで水が噴き出すことになるので、そりゃ恐怖です・・・。でも大浴場なんかを施工したときは完成してお風呂になみなみと湯が張られたときは感無量でした。

 そうこうして、失敗と経験を重ねながら一応独り立ち出来るようになった頃、家業継承の話も出てきて会社と相談し、切りがついたところで退社という事が決まり、円満退社致しました。今思い返しても、当時の上司や会社の仲間達そして職人さん達には本当に可愛がってもらい、感謝しかありません。ありがとうございました。

 さて、今まで現場監督という立場で仕事をしていたところから一転、職人として再スタートを切ったわけですが最初は戸惑う事ばかりでした。まず、ノミやカンナといった手加工の道具の手入れからです、これらの手加工の道具はしっかりと手入れが行き届き刃物もしっかり研いでなければ何の役目も果たせません。この刃物を研ぐという事ができるまででも1年以上かかりました、毎日毎日、砥石に刃物をあてがい一心不乱に研いでいました。しかし、しっかり手入れが行き届いたカンナだと木の上に道具を置いて力を入れずに引っ張るだけでス~っと削れて薄いカンナ屑が出てきます。

 またお家を建てる状況も今とは全く違い大工さんの会社の加工場で梁や柱の加工を施し、また現場で大工さんが柱にカンナをかけて仕上げたり造作部材も現場で大工さんが手ノコやノミを使って接合部分の仕口加工を施し、くみ上げていました、今はほとんど現場でそのような事をすることは無いですが、いざというときにはそのような手加工技術が役に立つことは多々あります。機械加工を併用しながらも昔ながらの手加工を加えることでディテールに違いが出たりすっきりした納まりになるんですよ。あまり使われなくなった手加工技術や伝統工芸技術ですが、しっかり後世に受け継いでいく必要がありますよね~。

 そのように本物の素材や自然素材を使って家を建てるのが当たり前だったころから少しずつお家造りも様変わりしていき、石油化学製品の部材がたくさん出てきました、これはこれで部材を仕上げる技術が不要になったり納期が短縮されたり、価格を抑えられたり、汚れに強いとか、表面の摩耗強度が高い等と、多くのメリットを与えてくれました。しかし、そんな自然素材や本物の素材に慣れ親しんできた私の中には何か、物さみしい感情が沸き上がってきていました。

 本当にこれでいいのだろうか?なんか大手建材メーカーさんの化学製品部材ばかりで出来上がる家ってどれも一緒で面白みが無いな~って。

 自然素材は同じ材料でもすべて、それぞれ表情が違い同じものは一つとしてありません。同じ人間でもそれぞれ、顔や性格も違うように千差万別です。それぞれの素材の特徴を掴んで適材適所で使ってあげることで、お家に由一無二の表情が出てくるんですよね~。そんな思いを抱きながら、建築業界に従事している時にお家づくりについて相談を受けるようになってきました。

 そんな中から「moccu home」は誕生しました。

 これからも、70年間自然素材と付き合ってきた経験と知識を基に安心・安全そして+ワクワクをお届けできるよう精一杯お手伝いさせて頂きます。

「共創共栄」
お客様と共に夢とワクワクを創り上げ、お客様、そしてお家造りに携わる仲間達と共に栄え続けます。

株式会社杢創社 代表取締役 淺田 知範

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